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29 November 1996

教授の家へ

金曜の夜にLarsson教授に招待され、NiklasとMiaと3人で彼の家を訪れた。
Niklasと大学を5時半に出発し、Tramに乗ってCentral Station(Goteborgの中心の駅)へ向かった。Tramを降りて、駅の近くのバスターミナルでMiaと落ち合った。バスターミナルの中はかなり広々としていて、簡単な食事ができたり、土産を買ったりできる店があった。ここは11月にできたばかりらしく、表ではまだ工事をしていた。天井にはこった作りになっていて、関空の天井のような雰囲気。またバスの乗り場はざっと20ヶ所。なぜか1番から始まっていない。ここから近くの街へつながっている。
スウェーデンではTramのある街は、GoteborgとStockholmと他の市の3都市にあるだけ。バスが一番発達した交通機関らしい。あとStockholmではTramはほとんど使われておらず、地下鉄がある。鉄道はあまり発達しておらず、都市と都市を結ぶだけで1つの街に1つだけ駅があるという感じ。近距離はバス、長距離は鉄道というふうになっている。GoteborgにもCentral Stationがあるだけで、線路も北、南、東に1本ずつあるだけ。西は海。ちなみに人口はGoteborgが40万人、Stockholmが100万人。
バスは市バスというより観光バスといった感じ。料金はTramカードが使える。ただしこの日乗ったバスはBlue Expressというバスで、すべての駅に止まらないため、料金は3ユニット。ここまでTramで来たので追加の1ユニット払った。以前のページにクーポンと書いたが、昔は細いクーポンがカードの形になっていてちぎって使っていたらしいが、今は磁気カードになっていてユニットと言うらしい。また300krでGoteborg市内1ヶ月乗り放題、800krで長距離も乗れる定期券が買える。
ここからバスで南の方に向かい、30分ほどでLarsson教授の住むBilldalという街に着いた。バス停から近くの住宅地に入っていった。ここには5〜6軒の家からなる建物が集まっているようだ。

Bus Terminal
Bus Terminal Gate
Outside

ホームパーティ

Larsson教授の家につくと、教授(Anders)と奥さん(Anna-Karin)と赤ちゃん(Karl 1才)が出迎えてくれた。玄関でしばらく世間話をしているときに、日本語で信州リンゴと書かれた箱を見つけた。2週間前に日本に行ったときのお土産で、ちりめん山椒もあった。小さい魚がたくさん入っているのが珍しいらしく、見せるためだけに買ってきたそうだ。
そのあと、居間に案内してもらった。奥さんが料理を作ってくれている間に、居間で教授の持っているボートの写真を見せてもらった。教授の家はすごく海に近く、このあたりの海図を見せてもらったが、大小の島がたくさんあって景色が良さそう。Goteborg周辺にはヨットハーバーがたくさんあって、スウェーデンではボートやヨットというのはとても一般的だそうだ。あとボートを運転するのに免許とかは必要ないらしい。
そろそろ日本へのお土産も考えなければいけない。Miaと奥さんにスウェーデンでは何が有名か聞いてみると、ガラスの皿やガラスのキャンドルホルダーなどがとてもスウェーデンらしいそうだ。居間でしゃべっている間中、赤ちゃんがテーブルの上のポテトチップスやナッツをねらってよじ登ろうとしていた。
料理ができたので、食卓に着いた。出てきた料理はご飯の上に、鶏肉、ベーコン、バナナ、ナッツがのっていてホワイトクリームがかかっていた。こんな風にバナナやナッツを食べるのは初めてだ。なんか変わった味がした。Niklasは鶏肉が食べれないので、ピザを頼んで食べていた。途中で2階からFredrik (7才)が下りてきて、赤ちゃんと遊んでいた。2人でテーブルの下に潜ったりして、やんちゃな盛りである。食事の後に、コーヒーとアップルパイが出てきて、バニラクリームをかけて食べた。デザートを食べている間、FredrikがNiklasにホッケーゲームをしようとせがんでいた。

4 Peoples
Anders and Karl
Fredrik and Anna-Karin

家の中

デザートの後、NiklasとFredrikが2階に上がっていった。教授が家の中を案内しようと言ってくれたので、2階に上がっていった。子供部屋ではもうNiklasとFredrikがゲームを始めていた。どの部屋もそうだが、日本のように天井の真ん中に蛍光灯があるというのではなく、部屋の隅にいくつかランプがあるといった感じ。いつも写真を撮るのにいろいろ照明を調整してもらわなければならない。子供部屋も薄暗い。教授もよくホッケーゲームをやるらしい。子供が朝学校に行く前に一試合していくそうだ。途中でNiklasにかわってもらった。横で見ていると簡単そうだったが、実際にやるとむちゃくちゃ難しい。このプレーヤーを動かすのはこの棒か?と考えているうちに、点を入れられてしまう。教授が"左手はいつもキーパーを動かすんだ"と教えてくれたが、それでもぽんぽん点を入れられる。Niklasに何でそんなにうまいんだと聞くと、今日は十年ぶりぐらいだったが子供の頃は相当やったと言っていた。スウェーデンではほとんどの子がこれを持っているらしい。
子供部屋の後は3階を案内してもらった。もともと3階はすべて収納部屋で天井の一部が開いて階段が下りてくる方式だったものを、そんなに大きな収納部屋は必要ないということで、教授が天井をくりぬいて階段を取り付けたりして改造中である。勝手にそんなことしていいのか?と思いながら、説明を聞いていた。夏休みの間に階段を作って、今むき出しの壁に板を貼り付けていっている途中らしい。写真に写っている壁は教授が作ったもので、その向こうは収納部屋になっている。部屋の隅にはいろいろな道具が入った箱が置いてあった。写真右上の窓も後から付け足したものだが、さすがにこれは雨漏りの問題とかがあるので、専門家にやってもらったらしい。なんでそんなことができるのか?と聞くと、夜中とかに勉強しているそうだ。クリスマスの休み中に、この部屋を完成させたいと言っていた。Niklasも床や壁の張り替えができるし、スウェーデン人はすごい。
あと教授の書斎や家族でテレビを見たりする部屋も案内してもらった。下の写真は左から玄関、書斎、家族部屋、食卓である。外から見たときはもっと小さく見えたのに、中はすごく広い。やっぱりどの部屋も薄暗い。
居間に戻ると、またコーヒーとアップルケーキを用意してくれていた。それを食べていると教授が"Japanese for Biginners"という本を持ってきた。日本からの帰りの機内でちょっと勉強したらしい。"日本では、ひらがな、カタカナ、漢字があって、だいたい漢字は3500文字ぐらいある。新聞を読むには1000文字ぐらい必要だ”と説明すると、半分あきらめたみたいだった。もう一冊日本語の本を持ってきて、タイトルを訳してくれと言われた。何でこの本を買ったのかと聞くと、何でも良かったけど見た目が良かったからということだった。普通に印刷されたものだったけど、タイトルの漢字が一種のアートに見えるらしい。あと、こんぺいとうと柿の種を持ってきてくれた。日本食がなつかしい。

Child Room
Storage
Tools
Living Room
Entrance Office Family Room Dining Room

Tramがなくなる

そろそろ帰る時間になった。帰り際、こけしと箸置きの猫5匹をプレゼントした。どちらも母が用意したもので、箸置きなんか役に立つのかと思っていたが、かわいかったし、箸を持っているということでちょうど良かった。お礼を言って外に出た。外はすごく寒かった。バス停でバスを待っている間、星がきれいに見えた。あと12月13日にLuciaという一大イベントがあるらしい。すごく楽しみだ。
12時頃にやっとCentral Stationに着いた。Niklasたちは電車で帰ったが、最後のTramが出発してしまった後だったので、家まで歩かなければならなくなってしまった。Tramの線路に沿って帰ればいいから迷う心配はなかったけど、とにかく寒かった。
けれど、Central Stationの駅前や帰り道の所々で大きなクリスマスツリーを見つけた。家まであと半分というところで、半袖の兄ちゃんを見つけた。おいおい。まだ街の明かりはいっぱ灯っていて、ある店の前では長い行列ができていた。こんな寒い中何やってるんだろうと思いながら通り過ぎた。後で聞くと有名なパブがあるらしいが、彼らは寒くないんだろうか。今でも時々、外でアイスクリーム食べてる人を見かける。スウェーデン人恐るべし。

Xmas_Tree
Main_Street