スウェーデンに出発 Chalmers大学へ サマーハウスへ Miaのアパート 工作室・コンピュータ環境 サッカー観戦 Johanの誕生日 買い物に行く Larsson教授の家へ アパート Champions League
| |
17 October 1996
工作室
Niklasが光学実験に必要な台を作っててもらうため工作室に行くというので、ついっていった。
ここはNiklasの研究室専用の工作室ではなく(専用の小さな工作室も別にある)、いくつかの研究室との共用である。ここには専門のスタッフが5人いて、その内の2人がNiklasの研究室のために働いているそうだ。広々とした部屋にいろいろな機械が置いてあり、きれいに片づいている。さらにスタッフ一人一人に専用の作業台があり、談話室もある。図面を書いてここに持っていくと、すぐに作ってもらえる。「簡単なものだと、ものの10分でできあがる。Very
Good!」と自慢していた。
Niklasがスタッフの1人としゃべっている間に工作室の写真を撮っていると、別のスタッフが近寄ってきてこれは何だ?とデジタルカメラをのぞき込んできた。そこでデジタルカメラの説明をして貸してあげると、液晶ディスプレイであたりを見ながら「きれいだ。すばらしい。」としきりに感心していた。たまたま通りがかった別の人にも「ほら、見てみろ。」と見せていた。
NiklasがここにMacがあると言うので、2人の写真を撮って送ってあげた。NiklasがPhotoShopを使って2人の顔をいろいろ加工してあげると、すごく喜んでいた。
|
|
|
|
コンピュータ環境
ついでにこの研究室のコンピュータ環境について紹介します。
まずドクターコースの学生には1人1台専用のMacが与えられ、それ以外にもコンピュータルームがあり、出張や短期間留学する人用にパワーブック(ノートパソコン)もある。研究室全体で約35台のMacと5台のポストスクリプトプリンタがあり、すべてネットワークでつながっている。このコンピュータルームにはMacが4台、SunのUNIXマシンが1台あって、Macの内1台はネットワークサーバになっている。またプリンタも2台あって、そのうちの1台は新製品の”ポストスクリプトレーザカラープリンタ”である。
また、コンピュータルームの棚にはたくさんのソフトやMacの解説書やらが並んでいる。PhotoShopやMageMakerやCanvasなどなど。それから理論計算には、ほとんどの人がMatLabを使っている。棚にはMatLabの拡張ライブラリがずらーっと並んでいる。日本ではMathematicaが有名だが、それと同じような製品。Niklasもこれを愛用している。これがあるとC++の半分以下のコードで、1/10の時間でプログラムが書けるらしい。しかしコンパイラではないので、実行速度が遅い。しかし、最近MatLabのコンパイラを手に入れて、いろいろ試していた。最初はトラブルもあったようだが、今はちゃんと動いているようで、もうC++は使わないだろうと言っていた。Niklasとは、MatLabのここがいいだのC++のここがいいだのと時々議論している。でも簡単にグラフが描けるのはすごくうらやましい。彼は実験で得たデータとかも、グラフ専用のソフトを使わずにすべてMatLabでグラフにしている。
さらにその日に変更されたファイルだけ、毎日夜中に自動的にバックアップが行われる。またほとんどのコンピュータにTimbuktuというリモートコントロールソフトがインストールされてる。これは右の写真のように、他のコンピュータ画面が自分のモニターに映し出される。ちょっとマウスの動きがぎくしゃくするが、自分のコンピュータと同じように他のコンピュータを操作できるソフトである。たとえば時間のかかる計算をするときに、他のひとの速いコンピュータをいちいちそこまで行かなくても使うことができる。この前誰かがNiklasのコンピュータにアクセスしているのを見たが、マウスが勝手に動いたりしてなんか気持ち悪かった。
とにかく、ここのコンピュータ環境はすばらしい。うらやましいかぎりである。
|
|
|
|
|