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22 September 1996

Trimに乗って

朝10時にアパートの前でHansと待ち合わせをし、2人で歩いてDown Townの方に向かった。細い裏通りを通り、10分ほど歩くと広場(Goteplatsen)に出た。広場の中央にはポセイドンの彫像があり、そのまわりには博物館や劇場、コンサートホール、音大がある。あとでなぜポセイドンなんだ?と聞いたら、Why not?と聞き返された。イエテボリは周りが海で囲まれてるからという理由だけらしい。そしてこの広場から、北西に向かってメインストリートがのびる。日曜の朝なので、すごくいい天気なのに、人通りが少ない。
メインストリートをしばらく行くと、Trim乗り場に着いた。Trimとは路面電車のことで、これと同じ色のバスも走っている。近くの店に入り、Hansに教わりながら100KrのTrim Cardを買った。しばらく待っていると、Trimがやってきた。ドアは自動ではなく、手で開ける。Trimに乗り込み、入り口近くにある機械にTrim Cardを差込み、2のボタンを押した。ラガールカードのように、裏に何か書き込まれた。どうやらTrim Cardがないと、Trimには乗れないらしい。1クーポンが9.50Krで、ある範囲なら遠くても近くても2クーポンだそうだ。それから運転手以外は誰もいないのかと質問したら、時々人が乗り込んできて抜き打ちでチェックがあるらしい。
Trimはメインストリートを通り、スウェーデン最大という遊園地(日曜だというのにガラガラ)の前をぬけ、だんだん市街からはずれてきた。降りたところはすっかり田舎の風景で、2人で緩やかな坂を歩いていった。道路は舗装されているが、周りは森林である。Hansと世間話をしながら15分か20分ほど歩くと、やっとサマーハウスに付いた。
Street in the Morning
Trims
Street on Sunday

サマーハウス

サマーハウスの周りは柵で囲まれていて、Niklasがやってくるまで門の前でしばらく待っていた。やがてNiklasが来て門の鍵を開け、もう1人の客のJorgenも来た。彼はちがう学科で、会うのは初めてである。ここには161件のサマーハウスが集まっていて、近くの湖もひっくるめてDelsjonと呼ばれている。sjo = lake
右の写真がMiaのサマーハウスで、Niklasと2人で住んでいる。スウェーデンでは結婚前に同棲することは当たり前で、子供がいても全然問題ないそうだ。2人で住むことは貯金するのにいいらしい。その下の写真は、左からHans, Jorgen, Niklas, Miaである。サマーハウスには3部屋(下の写真)あって、入り口の左手が寝室、正面が台所、右手が居間となっている。台所には煙突付きのオーブンがあり、地下の貯蔵室、屋根裏部屋まである。けっこうせまい。部屋が煙くなるからオーブンは滅多に使わないらしいけど。
それからこのサマーハウスは5年前にMiaが買って、外壁、内装、床、窓などほとんど自分たちで取り替えてきれいにしたらしい。スウェーデン人はみんなこうゆうことができるのかと聞いたら、ほとんどの人ができると言っていた。また10m×20mぐらいの広い庭があり、花や野菜やらリンゴの木などがあった。ちなみにこの家の色は典型的なスウェーデンの家の色だそうだ。
Summer House
4 Peoples at Summer House
Garden of Summer House
Bedroom of Summer House Kitchen ofSummer House Living Room of Summer House

森をぬけて湖へ

ひととおり家の中や庭を見せてもらった後、歩いて湖に向かった。どの家も小さめだが広い庭があり、リンゴの木があったり、ブランコがあったり花壇があったりする。中にはすごく手入れのいきとどいた庭もあった。食料はどうするのか質問したら、週1回ぐらいちょっと遠くのスーパーマーケットまで買い出しにいくそうだ。またこのようなサマーハウスが集まっているところはイエテボリの周りにいくつかあって、ここはその中でも市内に一番近いし湖も近いし、一番良いところだと言っていた。1年の半分ぐらいはここで暮らして、冬の間は市内のアパートで暮らすらしい。もうすぐここを引き上げるそうだ。
サマーハウスのはずれに出ると、狭い畑でジャガイモを収穫してた。こっちのジャガイモはだいぶ小振だ。さらにいくと森の中に入っていった。もう道路は舗装されておらず、砂利道が続く。所々に馬の糞が落ちている。すぐに大きな門が見えてきた。これから先は車が入ってはいけないらしい。湖の周りの広大な土地はLocal Govermentの土地で、開発が禁止され、自然が保護されている。右の写真のような道が延々と続く。途中で前方から馬の団体が走ってきた。シャッターチャンスを逃してしまって3頭しか写ってないが、20頭ぐらいが駆け抜けていった。乗馬スクールの団体だそうだ。スウェーデンでは乗馬は人気があるらしい。
出発してから15分か20分ぐらい歩いてやっと湖に出た。ちょっと曇り気味だが、日光が湖に反射してとてもきれいだ。もう見渡すかぎり自然だらけだ。こんなところが市内のすぐ近くにあるなんて、日本では考えられない。さらに湖に沿って歩いていく。森の中の道は人通りが全然なかったのに、湖の周りには散歩してる人やジョギングしてる人やサイクリングしている人がいっぱいいる。犬の散歩している人も多いが、どの犬もよくしつけられていて鎖につながれていない犬もいっぱいいる。この辺は日本と全然違う。
Summer Houses
Good Garden
Path in the Forest
Horse Riding School

湖のそばでホットドッグを食べる

湖の周りを15分くらい歩いて、やっと目的地の小屋にたどり着いた。この小屋はWind Shelterとよばれ、湖の周りに4カ所ぐらいあるらしい。中にかまど?があって、薪まで置いてある。薪をとるために木を切らないように、Local Govermentが用意しているそうだ。荷物を置いたら、ナイフを渡された。これでソーセージをさして焼くための、先が二股になった枝を近くから取ってきた。小屋にはいるとNiklasが火をつける準備をしていた。手慣れたもので、すぐに火がついた。感心したのは、薪の角をナイフで削ってクリスマスツリーみたいにして表面積を大きくしてから火にくべていた。こうゆうことをよくする人には、常識なのかもしれないけど。
しばらく薪をくべ続け、火が大きくなってから枝にソーセージをさして焼いた。みんなで火を囲み、しゃべりながら焼けるのを待っていた。焼けたらソーセージと同じ長さに切ったフランスパンに穴を開け、ケッチャップを穴の中に入れ、ソーセージを通す。こういう風に自然の中で食べる昼食は、すごくうまかった。途中で家族ずれが来て、同じようにして食べていた。よくこういうことをするのかと聞いたら、あんまりしないと言っていた。ちなみにこれはバーベキューとは言わず、Korvgrillningと言うそうだ。korv = sousage, grillning = grill
しばらくコーヒーを飲んだりクッキーを食べたりしながらしゃべっていると、Hansがナイフを取り出しバナナに切り目を入れだした。何をするのかと見ていると、バナナの中にチョコレートを詰め、アルミホイルでくるんで消えかけの炭の中に入れた。で、しばらくしてから取り出したのが写真のバナナ。何でもこういうことをした後は必ずこれを作るらしい。見た目が気持ち悪い。みんなうまそうに食べている。おそるおそる食べてみたら、結構おいしい。でも甘すぎて多くは食べれない。
これでお開きにして、サマーハウスに戻った。帰るときには、Miaが庭の花を切って作った花束をくれた。2人にお礼を言って、家に帰った。今日はすごく良い思い出になった。
Wind Shelter
Miya Try to Fire
Cooking Hot Dogs
Hot Banana with Chocolate
Lake with Sunshine